内定が出てからがは戦いの本番でした。当時は平成バブル全盛時。
元々メーカー就職には異常に強い高専。異業種のリクルートに就職したいっていうこと自体大変なのに、内定でた後からリクルート事件の報道が加熱。全国津々浦々にその知名度を赤マル急上昇させてる最中でした。
今では中学校の教科書とかに載ってるんで大学生のみなさんとかも歴史としてご存知かもしれませんが、そりゃーもう、大変だったんですよ。
全てのメディアが一斉に社名と未公開株譲渡について連呼してました。
毎日、朝昼晩、全チャンネルで連呼される社名はちょっと見たことないです。天下の公共放送でも。
あまりに連呼されるのでついに、社名も勝手に短縮されて
「リ社」
なんて表記されてました。略称でわかるってすごいですよ。
今では誰もが??て感じでしょうけどね。
その露出は一説によると広告費用換算で500億を超えたとか、越えなかったとか。。。
面接直後からキャンペーンはピークへ。その中であえてその会社に行きたいなんて言ったもんですからそれはもう想像を絶する説得や周囲からの奇異な目。
例の就職担当の教授に
「なんでそんな社会悪の会社に行くのか?」
って詰められたり
頑固な父親は
「お前は地元の⚪️⚪️機械に就職するのだ!!」
「⚪️⚪️機械は地域唯一の一部上場だ!」
「あそこはタバコのフィルターを巻く機械を作っているから安定している」
今考えたら凄いことですが、当時はタバコの関連は安定企業の代名詞みたいだったんですね。
ただ私にはそこで働くイメージはわかなかった。
いつまで行っても平行線だったけど、今回だけははじめて自分の意思を押し通しました。
自分の中にうっすら隠れていた、何かをやりたい成し遂げたいって気持ちに火がついたんですね。
「自ら機会を創り出し機会によって
自らを変え」
一歩踏み出したわけです
「入社後」
ほとんどのリクルート関係の方はこの項が長いんでしょうけど、入社前後中心のお話なので出来るだけ簡潔に要素をまとめたいと思います。
当然、いいことも悪いこともありました。思い出は美化されると言いますが、嫌なことですら懐かしい。
何でこんなにコミュニケーションが楽しいんだろうって思う人々の集まりでした。
前向きで、競争心に富んで、おせっかい。朝も早朝からだし、夜は毎日ミッドナイト、しかも飲みMUST。
毎日全員で朝から掛け声。
営業数字の確認はエチケットだし、
日常挨拶は
「お前最近売れてる?」
しかも志願して配属されたのは例の新規事業の中でも新規営業しかしないというその名も開発部。
数字、数字、数字、スピード、スピード、スピード。
いやもう今だったら立派なブラック企業と言うんでしょうか。理不尽なことだらけだったけど好きで、周囲の反対を押し切って入社したのだからそんな事考える気分にもならないわけです。
本気で叱ってくれる上司や、厳しいことをあえて言ってくれる先輩、切磋琢磨するる同期、後輩、部下。
何をするかよりも
「誰とするか」
という自分の原点はここにありました。
ほとんどを営業部署で過ごした事で一番学んだのは
「お客様を知る」
ということでした。
・業種、業態
・売り上げ、利益(簡単な財務諸表)
・従業員数
・取引先(お客様のお客様)
・事業内容
・提供サービス
・競合企業
・競合優位性(強み)
と言った定量的なものから
・成り立ち
・創業者の思い
・社風、風土
・評価基準
・社内コミュニケーションスタイル
・良く使われる社内標準語
と言った定性的なものまで。
大学に行かなかった私の全ての学びの場はそこにありました。
スマートソーシャル 酒井
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